先日の全日本観戦記の記事でパンチ打法について考察した際、我が友人バルサミコ氏から頂いたコメント。

3Hitを用いて言うなら、絶対的3Hitの伊藤と、相対的3Hitの張本といったところか。
チキータとバックドライブは相対的3Hitを用いて技術考察をしたが、相対的3Hitそのものを議論しては無いな。是非フラン氏の考察を読んでみたい。


  ということで今回は3hitにおける絶対的と相対的について少し考察。

   私のこういった考察にあたって最初に行うこと、それは言葉の定義づけです。今回はまず、絶対と相対について(すでに知っている方も多いとは思いますが)書いていきます。

  絶対とはなにも比べるまでもなくそうであること、相対は他のものと比較してそうであること​ということになります。学校の成績なんかでよく使いましたね。一定の人数がいて決められた基準以上なら皆”5”がもらえた絶対評価と、基準以上でもその中でも上位何人かと比較して上であることで初めて”5”をもらえる相対評価というわけです。

   では上記の3hitにおける絶対と相対とはどういうものか。打点の位置においても一定の考察はできますが、今回は前ベクトルに焦点をあてて考察を進めていきます。
  
結論から申すと
絶対的3hitとは、そのスイングそのものを小さくして前ベクトルの挙動を抑える方法、
相対的3hitとは、スイング方向を横に逃すなどの方法によって他のスイングよりも前ベクトルを抑える方法

​と定義付けします。前記事のパンチ打法にあてはめると
 
伊藤選手はコンパクトなスイング、インパクトの瞬間のみスイングしているような極小スイングでの打法(絶対的)、張本選手は前ベクトルを加える時間が極端に少ない横方向のスイングでの打法(相対的)

ということになります。
いろんな選手の動画が溢れている現在、このことに注視してみてみても一つ一つの動きが小さい絶対的3hitを用いる選手(日本の女子選手に比較的多い印象です)、スイングは通常通りだが、前方向への抑制をかけているようにみえる相対的3hitを用いる選手と区別することも可能です。もちろん、センスの塊でおいおいこれでなんで入るんだよと思う選手もちらほら見受けられます。

  また、技術別にみても絶対的3hitを多用する技術と相対的3hitを多用する技術と分けることもできます。一部を上げるとこんな感じ。

【絶対的3hit】表選手のミート打ち(例外あり)、粒高の攻撃、つっつき、バックプッシュ、カウンター
【相対的3hit】バック技術全般、つっつき、フォアスマッシュ、カウンター

一部重複してますが、これは個人差があり、また状況に応じてさらに細分化されるのでとりあえずはこんな感じでお願いします笑

相対的3hitにおいてよく聞かれる疑問があるんですが、それは次回お話ししようと思います。