ブログ再開第一回目として、極度の練習不足フランが、解剖学的にそのできない技術を考察してみました。
 この1年間執筆は全くできていなかったわけですが、先述の通り考察を行う時間はある程度確保できていました。一方でこの1年間でさらに減っていったものは練習時間。年に数回リーグ戦に参加しており、その前後で卓球をしているのみです。
 ただ戦術考察は行えているため、最小限の時間で最低限の技術練習を行うことができ、幸い試合で大崩れという状態は避けられています。
 一方、多少の練習時間でどうしようもない点として、お察しの通りフィジカル面。フィジカル面というのはフットワークなどの大きな動作などももちろんですが、台上処置の時に初めの一歩がでなかったり、咄嗟に適切な面がでなかったりなどの、細かい動作なども含めています。今回表題の通り、切りかえしにおける細かい動作について簡単に考察します。考察というのはもちろん"解剖学的な視点において"という意味です。

 この考察を行うにあたって、切りかえしの動作がどのような関節動作を伴っているのか考えていきます。一年ぶりにこの画像。




FullSizeRender

FullSizeRender


 この中で切りかえしの動作に用いられる関節運動はなにか?
① 前腕の回内・回外運動
② 肩関節の内旋・外旋運動


 この2動作が切りかえしの動作のmainになるかと思います。この2動作で最小限の切りかえし動作が可能となります。

 では、実際に切りかえし動作を行った際、本当にこの2動作のみが行われているのでしょうか?もちろん答えは否です。ではどの関節運動が行われているのか?それが
③ 肩関節の内転・外転運動
④ 肩関節の水平屈曲・水平進展運動

 が付随して行われていることが多いです。特に回内時の外転動作が大きく付随する方が多いかと思います。今回はこの肩関節の内転・外転運動に問題提起をしていきます。

 この内転・外転運動の最大の問題点はなにか。それはラケットの位置、地面からの高さが変わる動作ということです。
 もうこのブログを以前読まれていた方はすでに周知の事実だと思われる3hit理論。その中の項目の1つ、ラケットがボールの下から動作されるというものがあります。もうお分かりになられたかと思いますが、内転・外転運動を行うと3hit理論が崩れてしまう。

 ああ、結論だけみると単純な理由になってしまった。。

 
 この切りかえしの動作はフラン独自の調査によると年配になればなるほど、練習時間が短い人であればあるほどこの内転・外転運動は大きくなるように感じます(もちろん統計はとっていません)。私の尊敬すべき先輩のペン粒先輩も最近バック→フォアの切りかえしブロック時に明らかに外転運動が加わることで、上から抑えすぎてネットミスをする光景をよくみるようになりました。

 対策としてはこれもまた簡単で内転・外転動作がかからないように切りかえし動作を行えるように反復練習を行うこと。単一の関節運動を個々の独立した動作にすることはある程度のところまでは多少の鍛錬でなんとでもなる。
もう1つは初めから外転位を取り入れた上で卓球を行うこと。外転位自体はデメリットがある動作というわけではなく、何事も使い方次第といったところだろう。
 外転位の有用性について述べているのはひとまず下記リンクから。


 彼もまた医師の端くれ、その業務は多忙を極めている。。