ペンホルダーのスタンダードになりつつある「裏面技術」。古くは中国の葛新愛選手といわれている(Wikiより)そうだが、やはり認知されるきっかけとなるのは劉国梁選手でしょう。そしてオール裏面というその当時は衝撃的であった王皓選手、従来のペンホルダースタイルに裏面を組み合わせた馬琳選手、そして現在はサウスポーの許昕選手、香港の黄鎮廷選手などいずれの選手も強烈なアイデンティティをもつ素晴らしい選手ぞろいです。

 裏面打法はペンホルダーの弱点であったフォアバックの切り替えの遅さを克服し、またペンホルダー特有の手首の可動域の広さを生かすこともできる画期的な技術です。その有用性は疑う余地がないのですが、ペンホルダー自体の減少も相まって、きれいな裏面打法を目にする機会は案外少ないのではないでしょうか。

 しかし、数が少ないからだけの理由ではないように思えます。ペンホルダーにはグリップの違いで2種類に分類されるのも要因にあると思います。中国式ペンと日本式ペン(反転式含む)ですね。そして一般的に中国式に裏面ラバーを張る傾向が強いと思います。そもそも日本式だと裏面にラバーを張れるモデルも少ないです。そして、中国式と日本式って握る感覚が結構違っていて、簡単に日本式から中国式に変えようと思ってもその感覚の違いからかなかなか変えられない事実があります。そして、一般的には中国式より日本式の方が握りやすい(初心者初めは特に)ということもあります。

 では、日本式で裏面をできるモデルを!と思ってもそもそも減少傾向のペンホルダー。裏面可能な種類が少なく、反転式に至っては守備型用のはずまないモデルが多いため、選択肢の少なさから自分に本当に適したものを選びづらいといった難点もあります。

 中国式ならモデルは多いのですが、ここにも一つ問題点が。それは重量です。中国式はペンホルダーにしては重量が重いものが多く、それこそシェークハンドと相違ない重量のものが多いです。ペンホルダーのにぎりはシェークハンドと比べるとどうしても重量を感じやすく、手首に負担がかかりやすいため、初心者や女性にはしっかりとふりづらいといった難点もあります。女子の選手で裏面を振る選手が特に少ないのはこのためではないかと思っています。初心者においても振りづらいという難点から、はじめの一歩で躓きやすい傾向があり、なかなか技術力の高いペンホルダーが生まれづらいという現実があるかと思います。
 かといって片面ペンでは、現代のラリー重視の卓球には適応しづらい事実もあり、なかなか上位に食い込める選手が多くない現実があります(そういった意味では今年の全日本、吉田選手の活躍には本当に胸が躍りました)。

 
 つまり、初心者では
①そもそも日本式の方が打ちやすいから選ぶ→裏面をふれるモデルが少ない→あきらめる
②中国式だと重くてうまく振ることができない→技術力の向上が見込みづらい
の2点が現状であるのではないかと思います。もちろん、そもそもの技術動画がすくないことも問題ですが。やはり日本のトップで裏面打法持ちのペンホルダーが極端に少ないのは、指導者不足というのは想像しがたくありません。
 いろいろ問題点を抱えたペンホルダー。しかし、ペン愛好家としてはやはりペンホルダーが増えてほしい(増えてくれればラケットのバリエーションも増えることでしょう笑)。そのため、微力ながらこのブログで定期的に裏面打法を中心としたペンホルダーの記事を挙げていこうと思います。すべてはバリエーションが増えるために!!
 次は、とりあえず裏面打法を行う前提のおすすめラケットでも紹介したいかと思います。