世間はGW真っ最中ですが、私は今回は遠出ができず、近場をぶらぶらしたり、キーボードをカタカタする日々を過ごしています。
 このブログでは、再三卓球における基本的な重要事項として過度な前ベクトルをかけてはいけないということを述べ続けてまいりました。今回は前ベクトルをかけないつまり、前方制限をかけるために具体的にどういうことに気を付ければよいのか、その一例を挙げてみようかと思います。

 まず、ドライブをはじめとした対上回転技術。ドライブにおいては、特にフォアドライブは前記事でも書きましたが、打球のインパクト点の意識で前方制限の第一歩はできることになります。打球点が前になると、その分前へ振ってしまう可能性が高くなり、それが過度な前ベクトルへつながります。まずはFでもBでもしっかりひきつけること。これが対上回転はもちろんのこと全技術において重要なことです。

 次にバックドライブ。初心者で特にバックドライブでよくやってしまいがちなのが、打つ時に肘がスイングと同時に前にいってしまうことです。これだと、①どうしても打球点が前にいってしまい、以下先述の通り、②フォロースルーまで前に振る行為しかできず、これもまた前ベクトルをかける要因になる、の2つがどうしても問題となっていきます。そもそも、バックドライブも基本的にはフォアドライブと打ち方の原理は変わるわけではないです。フォアドライブで肘がスイングと同時に前に出てしまう人はバックドライブと比較すると少ないと思います。バックドライブも基本的にはフォアドライブと同様に肘がスイングと同時に前に出ないことが(もしこの打ち方をしているのなら)前方制限をかける第一歩です。ファンツェンドンなどはインパクト時に肘を引くような動作まで加えていますね。肘は前に出ないように意識すること。これがとりあえず鉄則と呼んでいいものですかね。

 次にサーブ。上手い人とそうでない人で決定的に違うのがサーブにおける前方制限です。上記はトッププレイヤーでもごく一部(自分のセンスによって補うことで)前方制限がかからない打法を行うことがありますが、サービスにおいてはそれ以上に例外が少なく前方制限をかけています。
 サーブ時における前方制限は2つ。1つめは足のつま先の方向が相手と逆側(ぎりぎり台と並行)を向いているということです。足先が相手を向いていないことで、スイング時にどうしても発生してしまう前方への体全体の動きを極力抑えることができます。
2つ目は打球する位置です。いろんなプロの動画を見ていて、特にフォアサーブですが、サーブ時の打球点がかなり右半身寄りであることがわかります。(youtubeで馬龍の試合動画をみてみてください)肘がそれこそ体幹より後ろにある状態をキープしながらサーブを行うことで、肘が前に行く可能性を極端に減らし、これが前方制限へとつながっています。

 レシーブ時はとりあえず1例だけを。これは皆さんもよく言われたことがあると思います。そう、動きながら打たないということです。体をボールの位置に合わせながら打ってしまうということは、体が前に動きながら打っていることにほかなりません。ラケットは動いていなくても、体が前に動いてしまっていれば、ボールから見たラケットは前に動いていることになります。体を止めてから打つというのは、打球点の移動を防ぐという目的のほかにラケットに相対的な前ベクトルがかかってしまうということを防ぐという2つのメリットがあります。

 ほかにもさまざまな方法で前方制限をかけている動作がyoutubeなどをみているとわかります。試合動画をみるのは非常に楽しいものですが、このようにプロの何気ない動作の一つ一つに理由をつけながら技術考察を行うと、卓球考察がさらに面白いものになるかと思います。