先日の記事にコメントをいただきました。

地区大会2回戦負けレベルの中学2年生です。1本1本のフットワーク練習が、強く打たなくても8回くらいしか続きません。効率の良い足の動かし方などありますか?


   私は基本的に「教え好き」といわれる性格でして、職場の同期からも何かあればフランに聞けば論文探しまでしてくれるといわれるそうです。休日返上して勉強会も一度だけ開きましたね。。

  そんな私なのでこういった質問、大歓迎です。これからも機会があればいろんな方から質問をいただければと思います。

   

   さて今回の質問ですが、一般的には足の使い方の一例を提示するのでしょう。しかし実際に足の動きもみているわけではなく、無責任に足の動かし方を文章で示してもなかなか理解が難しいところもあるでしょう。そもそも、足が動いていないからフットワークができないというのはその通りなのですが、フットワークができないのは足が動いていないからというわけではないということです。

   なので、まず どうしてフットワーク練習がうまくいかないのか?そこに着目して解決策を提示できればと思います。


   フットワークがうまくいかない主な理由としては

① 球が見えていない

② 足が動いていない

③ 過不足ないスイングができない

   の3つがあるかと思います。つまり、

・そもそも球が見えていないからフットワーク練習ができない

・フットワークが追いついていないからフットワーク練習ができない

・フットワークの過程で打球時にミスが多くなってしまっている


   質問者さんの質問の意図としては②に着目して質問をいただいているわけですが、それ以外にもフットワーク練習が十分にできない理由というのはあるということです。細かい理由を挙げるとまだまだありますが、大筋としては上記の3つですね。まずはフットワーク練習ができない理由がなんなのかということを理解する必要があります。


  それを踏まえて上記全てを網羅できる練習法として多球練習があげられます。中学校でも行える練習かと思います。練習の意図としては

球を認知する→足を動かして打球点に向かう→十分な体勢でスイングする 

というフットワーク練習一連の動作を1回ずつ区切って行うということです。これを行うことによって上記のどれが問題点なのかがはっきりわかるかと思います。

   多球練習を非常に重要な練習法のひとつで、私とバルサミコが部を仕切る側になった時、真っ先に行ったこととして部室を掃除して多球練習場をつくったということです。それほどまでに卓球の上達のためには必要な練習の一つかと思います。


   一度多球練習を行なって自分に足りないものは果たして何なのか、それをしっかり理解することがまずフットワーク改善の第一歩になるかと思います。なにかわからないことあればいつでも質問してください。