肩甲骨打法④に行く前に少しばかり補足事項を。③を投稿した段階でこの3.5は必然でした。

   前記事でお話しした肩甲骨打法のネット上の表現や私が提唱した定義。読んでいた方の中に違和感を覚えられた方はいなかったでしょうか。

   そう、フォアに限定した話にしていたということです。

   そもそも一般的に知られている「肩甲骨内転」という表現自体が、フォアハンドの時のみ適応される表現であり、バックハンドにおいて「肩甲骨内転」を用いることは不可能だというのは、実際に体を動かしてみたらみなさんお分かりでしょう。
   いきなりですが、前記事で紹介した表現を再度下記に列挙します。これネットで検索して上から抜粋した、つまり検索・閲覧が比較的多い文献であるということです。

・肘を引いて肩甲骨中心に打つ→フォアハンド限定
・従来の筋肉に加えて肩甲骨の周りの筋肉を追加で使う→フォア、バック共に用いられる表現
・肩を中心に打つ→フォア、バック共に用いられる表現
・上半身のみを捻って打つ打法→フォア、バック共に用いられる表現だが、そもそも本質ではなく補助的な説明
・肩甲骨を背骨に近づけてテイクバックを取る→フォアハンド限定
・鎖骨を意識するとより肩甲骨打法に近づく→そもそも本質ではなく補助的な説明

  このようにフォアハンド限定の表現型の定義もしくはそもそも表現型としても成立していない表現が多かったです。そもそもフォアハンドに限定した肩甲骨打法の表現ですら様々なのに、バックハンドの肩甲骨打法についてどのように表現されているのか。

   一般的に知られている肩甲骨打法は文字通り肩甲骨を動かして打球する方法であることはみなさんのイメージ通りかと思います。とするとフォアハンドの表現が肩甲骨内転だとするならば、バックハンドは肩甲骨外転と表現されるのは、自ずと導き出せることかと思います。内転→外転の動作がフォアなら、外転→内転の動作がバックということです。もちろん、前記事を読んだ方ならこの表現が本質でないと私が説明を入れることはわかるかと思います。
    ですがそういう単純な表現ですら、記事・教本に用いられているものは私が知りうる限り驚くほど少ないと感じます。ここまで扱われていないともはやバックハンドの肩甲骨打法は存在しないのではないかと思ってしまうほど。
    そういった考察は後日覚えていたら行うこととして、前回の最後に提唱した肩甲骨打法の定義をバックハンドにも適応されるように改定して今回は締めようと思います。肩甲骨打法の遺伝子型は下記のように提唱します。

   肩甲上腕関節自体のボールの進行ベクトルに対して水平方向の運動を行うこと