書けるうちに書いておく、フランです。
   最近頻繁にブログを更新できる理由として、僻地医療研修の一貫で田舎の開業医の先生の元で研修していることがあります。開業医なので午前診療と午後診療の間に時間が結構あるんですよね。そのため、少し自分の勉強をした後でも記事を書くことができるわけです。もうしばらくこの生活を堪能したいと思います。

   さて、前記事にあのバルサミコ氏からコメントが届きました。今回はその中の一文から考察を進めていこうと思います。それがこちら。


   卓球の競技性はこの意味では、打点の奪い合い。相手に適切な打点で打たせないようにさまざまなボールの変化をつけると言っていいだろうね。


      これも卓球における「当たり前」の考え方の一部分です。上級者の方は今から述べる考え方、それに伴う戦術を頻繁に行なっています。その考え方とは

   change of pace    
   

   ​という考え方です。メディアなどで取り上げられることもあるワードなので耳にしたことある方も多いでしょう。

   change of paceとはスポーツ用語でスピードに緩急をつけることの総称です。この考え方は、様々なスポーツで用いられています。
   野球でいえばチェンジアップなんかはこの概念に当てはまるだろうし、球種以外にも投球間の時間に変化を付けるというのも技術としてあります。久保康友投手のクイックモーションなんかは動画で見るとおおっと思います。
   バスケで言えばドリブル技術なんかで用いられるようですね。某バスケ漫画の青い人なんかはchange of paceがすごいと表現されていましたね。某テニス漫画の主人公もこのchange of paceを多用していたと思います。


   では、卓球におけるchange of paceとは一体何か。私の考えとしては、卓球の技術全てです。というよりもラケットスポーツ全般がこのchange of paceを多用するスポーツ性だと感じています。緩急をつけるなんていうのは卓球やっている人なら当然行うことということです。
   その「緩急をつける」というのも様々な種類があって、つまり一番最初に引用した打点の奪い合いというのは打点という観点からchange of paceを考えるひとつの表現になり得ると思います。つまり、打点をずらすことによって相手が返ってくると思っていた時間を崩すことにつながります。​特に前陣においては、体付近の打点からあえて頂点付近の打点、頂点前の打点に切り替えるといったことは時折見受けられます。俗に言う「ライジング」というものです。

   打点の他にも卓球には他の競技よりも顕著にchange of paceを行える要素があります。それが回転です。change of paceの意味を上記のような相手の予測を外すと変換すると回転という要素が卓球におけるchange of paceの中核を成す要素の一つであることは容易に想像できます。下記に記すことはきっと経験があることだと思います。どの技術においても回転の影響を切ることはできないのが卓球なので、必ずこのchange of paceという考え方も付いて回ります。

・思ったより回転がかかっていてドライブがのびてきた。
・思ったより回転がかかっていて相手のカットが止まった。

   他にも例えばサービスであればサービスを出すまでの間隔を極端に短くする(長くする)というものもchange of paceのひとつです。全日本選手権男子決勝 丹羽 vs 水谷戦でも用いられていた技術です。大学時代にも同期の女子選手がこのchange of paceを用いて格上選手を倒すという出来事がありました。

   卓球においてchange of paceという言葉が思ったよりも使用されていないのは、この概念がないのではなく、この概念が当たり前すぎて言葉に出すのも馬鹿らしいという理由でしょう。途中で何度この記事を投稿するか迷ったことやら。。。ただ、最近の中高生は以前よりもこの概念を明確にもって卓球する選手が少なくなったように感じます。そのため、(そんな若い読者がいるかどうかはおいておいて)恥を忍んでこの記事を投稿いたします。


   似たような概念としてchange of directionというものもあります。これは​方向に変化をつけることの総称​です。バスケやサッカーなどで急にドリブルの方向を変えるというのが当てはまるかと思います。
   卓球におけるchange of directionも回転という概念が中核に存在します。具体例でいうと「思ったより横回転がかかっていて球が曲がった」ということです。執拗にバック攻めをして相手がバック待ちをし始めた時にフォアストレートにぶち抜く!というのもこの概念に当てはめられるでしょうか。


   戦術面の考察を行うに当たってこの二つの概念は超基本原理となります。ちなみに私は両方ともそこまで得意ではありません。。回転という部分を表ソフトという戦型も相まって苦手としているからです。誰か回転のかけかた、教えてください。


P.S   9月に考察記事を頻繁に上げてきました。ここまで前提の考察をすることではじめて「彼」のことについて語ることができます。